2020.05.11: |
大寶館 大寶館は、大正天皇の即位を記念して創建され、大正4年(1915)10月に完成、11月10日即位の日に開館した。
大寶館は、大正初期の洋風建築で、赤い尖塔と白亜の殿堂として大正建築の優美さが、内部を含めて原形をとどめている。
開館当時から戦前にかけては、主として物産陳列場として使われたが、昭和26年(1951)から昭和60年(1985)までは、市立図書館として地域の多くの人々に親しまれてきた。
図書館の新築移転に伴い、全面的な保存修理を行った後、昭和63年(1988)4月から、郷土の先人・先覚といわれる人々の業績を紹介する鶴岡ゆかりの人物資料展示施設として一般公開している。
昭和56年(1981)に市の有形文化財に指定された。
高山樗牛誕生の間 明治の文豪高山樗牛誕生の間は、昭和33年(1958)に所有者が生家を改造する際に、鶴岡市が譲り受けて保管していたが、大宝館が昭和63年(1988)に「郷土ゆかりの人物資料館」として開館する際に、ここへ移築した。
人物資料館として 明治から平成にかけての時代の各分野で活躍した鶴岡市出身者または鶴岡市の発展に深い関わりのあった故人の資料を展示し、その業績を紹介している。
展示する人物は定期的に展示替えを行い、毎回新たな人物を加えて20〜30名ほどを順次紹介している。