ミニチュアが魅せる江戸の下町 庶民の暮らしに思いを馳せて
浅草の風呂桶職人の家に生まれ、優れた技術で檜風呂や手桶などを製作していた三浦宏(1926-2019)。時代の流れに伴って木製風呂桶の需要が減るなか、子どもの頃から親しんだ和船の模型づくりに取り組みます。確かな職人技で再現されるミニチュアは次第に評判となり、江戸最古の人形の老舗「吉德」をはじめ、各方面からの依頼が舞い込み、亡くなるまでの38年間に100点以上の作品を手がけました。
本展は、長屋・湯屋・呉服屋などの代表作品(縮尺1/10)を中心に約70点を展示する、過去最大級の展覧会です。徹底した調査、繊細な技、幼い頃からの経験や「記憶の中の匂い」が吹き込まれた作品からは、江戸下町の叙情と庶民の暮らしぶりを感じていただけます
会 期:令和6年9月21日(土)~11月11日(月)【52日間】 会期中無休
開館時間:午前9時~午後5時 ※入館受付は閉館30分前まで
料 金:一般1,000円/高大生400円/小中生300円(各種割引有り)
※博物館内の常設展示施設・庭園など全てを見学できる料金
東北文化の日【10月26日・27日】~11月24日
致道博物館では「東北文化の日」を記念して、期間中(10月26日~11月24日)の土日祝日は、小中学生入館無料となります。本展の開催期間も含まれています。ぜひご利用ください。 |
会 場:公益財団法人致道博物館 美術展覧会場
主 催:公益財団法人致道博物館 (山形県鶴岡市家中新町10-18 ℡.0235-22-1199)
共 催:山形県・公益財団法人山形県生涯学習文化財団・鶴岡市教育委員会
三浦宏氏 略歴:大正15年生まれ。父は風呂桶職人、祖父は船大工。家業の「三浦風呂製作所」を継ぐが、需要減もありミニチュア制作を始める。昭和56年(1961)、辻村寿三郎氏が花魁人形を手がける「吉原」展の妓楼製作を引受け、大反響となる。
以後、各地の展覧会に作品を出品。令和元年(2019)6月永眠。享年92。
※詳細は、HP「檜細工師 三浦宏」https://hiroshimiura.jp/ をご参照ください。
期間中のイベント
9月21日(土) 14時~15時(約1時間)
◆ギャラリーツアー 案内:三浦佳子氏(三浦宏氏長女)
※お申込みは不要です。直接会場へお越しください。
10月20日(日)14時~16時(約2時間)
◆記念講演会「江戸町人の暮らしと住まい」
講師:市川寛明氏(江戸東京たてもの園 園長)
※電話0235-22-1199/E-mail:reserve@chido.jp等でお申込みください。
先着順で受付ます。募集人数は150人です。
※会場は、荘内神社参集殿(鶴岡公園内)です。ご注意ください。
11月3日(日) 14~15時(約1時間)
◆スペシャルトーク お話:林直輝氏(日本人形文化研究所所長)
※お申込みは不要です。直接会場へお越しください。
そ の 他:致道博物館構内の常設展示棟「旧西田川郡役所(国指定重要文化財)」では、4月27日より展示リニューアル公開が始まりました。1階では、致道博物館ミニチュアコレクション(礒貝吉紀ドールハウス、ミニチュアアンティーク洋食器コレクション)をご覧いただけます。
10月上旬からは、新たに展示室を増設して、礒貝吉紀“和もの”ドールハウスや未完の大作「テレビ局のスタジオ(遺作)」等を展示紹介いたします。公開日並びに詳細が決まり次第、お知らせいたします。ますます展示が充実いたします。
ぜひご期待ください。
担 当:担当 佐藤淳(主任学芸員) 副担当 菅原義勝(学芸員)
問合せ先:〒997-0036 山形県鶴岡市家中新町10-18
Tal 0235-22-1199/ Fax 0235- 22-3531 E-mail infochido@chido.jp(博物館代表)
◇ダウンロード:企画展 「手のひらに、江戸 檜細工師 三浦宏の粋」チラシ
◇ダウンロード:企画展 「手のひらに、江戸 檜細工師 三浦宏の粋」ポスター