山口吉彦アマゾンコレクション

山口吉彦アマゾンコレクション
Sonhos de Amazonia ~ともに生きる森 ~

文化人類学研究者の山口吉彦氏(鶴岡市出身)が、幼少時代から夢に見た南米アマゾン。
種の宝庫の森に生きる人々が織りなす「自然と文化の調和」を題材に、同氏が収集した2万点の民族・自然資料を特選し紹介します。
※ソーニョス・ジ・アマゾニア / ポルトガル語で「アマゾンの夢」

森の生き物 川の生き物 ともに生きる 祭る 飾る アマゾンの鳥 人形 山口吉彦とアマゾン 食べる・狩る・漁る 選ぶ・保存する・遊ぶ・造形する

山口吉彦 Yoshihiko Yamaguchi

1942年山形県鶴岡市生まれ。文化人類学研究者。67年頃からフィールドワークを始め、アジアやアフリカなど85ヵ国をまわる。71年からアマゾン流域の調査を開始。帰国後、地元鶴岡市で国際理解と交流促進に尽力し、アマゾン民族館の館長を務めた。2005年には鶴岡市市政功労者表彰を受ける。一般社団法人アマゾン資料館顧問。

(経歴)1942:山形県鶴岡市に生まれる
1965:東京農業大学拓殖科卒業
   フランスへ留学し醸造学、農業地理学を学ぶ
1971:在ペルー日本大使館付属学校赴任
1976:ブラジルの在ベレン日本総領事館付属学校赴任
1982:鶴岡市の自宅を改築し、アマゾン資料館開設
1991:旧朝日村にアマゾン自然館開館、館長就任
1994:鶴岡市にアマゾン民族館開館、館長就任
2019:一般社団法人 アマゾン資料館設立、顧問に就任

山口考彦 Nasuhiko Yamaguchi

1976年ブラジル・ベレン市生まれ。アメリカへ留学し、コロラド大学で人類学を学ぶ。政策研究大学院大学の修士課程修了(修士)。青年海外協力隊やJICAなどに所属し、国際協力に従事した。2019年、父・吉彦が収集したアマゾンコレクションの保存活用を目的として、一般社団法人アマゾン資料館を立ち上げ、代表理事に就任。

(経歴)1976:ブラジル・ベレン市に生まれる
1993:アメリカのゴールデン・ハイスクールに留学
1996:コロラド大学に入学し、人類学を専攻
2003:青年海外協力隊でパラオ共和国の国立博物館へ派遣
2006:JICA駒ヶ根青年海外協力隊訓練所に勤務
2008:政策研究大学院大学入学(2010年修了、修士)
2011:ユネスコ生涯教育機関でのインターンシップを経て、
   国際協力機構(JICA)等に所属
2019:一般社団法人アマゾン資料館設立、代表理事に就任

プロフィールムービー「山口吉彦 アマゾンの夢」

地球上最大の秘境、アマゾン。
かの熱帯雨林に魅了された一人の少年は、時を経て夢に見たアマゾンの奥地へと足を踏み入れました。
夢を叶え、また夢を追う。山口吉彦氏が歩んだ70年の道程を辿ります。

熱帯に魅了された少年は、ついにアマゾンの奥地へ足を踏み入れた… 「山口吉彦アマゾンコレクション Sonhos de Amazonia ~ともに生きる森 ~」展

森の生き物

アマゾンには428種のほ乳類、467種のは虫類、516種の両生類、また、100万種以上の昆虫が生息しています。
日本では270種しかいない蝶類は1万種、世界の蝶の種類の半数以上がアマゾンに生息しています。世界最大の流域面積を誇るアマゾン川は、多様性の宝庫アマゾンの命の源でもあります。大西洋の魚類種すべての数を上回る約3,000種の魚が生息し、危険なピラニアから、美しい熱帯魚まで多種多様な生き物が共存しています。

「川の生き物」

森に暮らす

アマゾンの森には、16,000種類3,900億本の木々が密生しており、その中で多種多様な生物が互いの特徴を活かし、生態系のバランスを保って生きています。
人間も、そこでは自然の一部です。アマゾンは美しい蝶や鳥が舞う楽園であると同時に、猛獣や毒のある動植物も多く、危険な場所もたくさんあります。森で暮らす先住民たちは、過酷な環境で生き抜くためにコミュニティを形成し、自然の恵みを享受して生きています。彼らは森でどのような道具を使って暮らしていたのでしょうか。少しのぞいてみましょう。

運ぶ・保存する・遊ぶ(造形する)

精神文化

先住民の文化には、共通してアニミズムとよばれる考え方が存在します。川や木、石など自然界に宿る霊を信じ、儀式を執り行うのです。
彼らにとって儀式は自然への畏敬の念であり、信仰の原点でもあり、最も重要な活動なのです。普段はあまり装飾品を身に着けていない先住民ですが、儀式のときには着飾ります。装身具は部族のアイデンティティでもあり、色合いや使われる羽毛の種類によって地位の高さや権力の強さを表しています。

ともに生きる森

アマゾンに暮らす先住民は、自然の調和を崩さず、自然と共存することを基本原理としています。
大陸の発見、交通・交易の発展、そして乱開発、長い歴史のなかで先住民の生活も大きく変化しました。しかし、彼らは自然との共生はもちろん、流入してきた他文化との交わりも、すべて自然の摂理として受け入れています。「ともに生きる」ことを忘れない。時空を超えてアマゾンから届く大切なメッセージではないでしょうか。

ともに生きる

映像で観る民族展示コーナー(解説付き) 下記の再生ボタンをクリックすると各展示コーナーの動画が解説付きで再生されます。

森の生き物「陸の生き物」

森の生き物「川の生き物」

森で暮らす「食べる・狩る・漁る」

森で暮らす「運ぶ・保存・遊ぶ・造形する」

精神文化「飾る」

精神文化「祭る」

ともに生きる

WEB展示期間:令和2年4月24日~6月8日

山口吉彦アマゾンコレクション Sonhos de Amazonia

~ともに生きる森 ~

主  催:公益財団法人 致道博物館・一般社団法人 アマゾン資料館
共  催:山形県・公益財団法人山形県生涯学習文化財団・鶴岡市教育委員会
協  力:日知舎・ガッタハウス・山本康平・鴻池安志
後  援:mother dictionary
技術協力:株式会社システムボックス(WEBプログラミング・映像制作・3DCGコンテンツ)