「ワッパ騒動」自由民権運動の先駆け
明治政府は年貢米の金納を認めていましたが、旧藩士族が幹部にとどまる酒田県は、政府の方針を農民に伝えず、米納させていました。農民は余分に年貢を 納めていたことを知り、その返還を求めて大運動を起こしました。日本における自由民権運動の萌芽としても注目される「ワッパ騒動」について、古文書を中心に歴史的経緯を探ります。
【会 期】令和6年11月15日(金)~令和7年1月20日(月)
【開館時間】11月 午前9時~午後5時、12月~午前9時~午後4時30分
12月~水曜日、年末年始(12月28日~1月4日)
【料 金】一般1,000円/高大生400円/小中生300円
※博物館内の常設展示施設・庭園など全てを見学できる料金
【会 場】公益財団法人致道博物館 美術展覧会場
【主 催】公益財団法人致道博物館
(山形県鶴岡市家中新町10-18 ℡.0235-22-1199)
【共 催】山形県・(公財)山形県生涯学習文化財団・鶴岡市教育委員会
【協 力】鶴岡市郷土資料館・ワッパ騒動義民顕彰会
【内 容】ワッパ騒動150年特別展として開催。
戊辰戦争により江戸時代が終焉を迎えると、幕府方として戦った庄内藩は藩主の隠居、減石などの罰に処された。しかし、その後も明治初年の庄内では、依然として旧藩士族が主導する形で政治運営が行われた。
近代化を進めて新たな国づくりを目指す明治政府は、さまざまな政策を太政官布告として発した。そのひとつに石代納の許可がある。政府は年貢米の金納を認めたが、酒田県はそれを農民に伝えず米納させていた。
「ワッパ騒動」は、農民による石代納許可の要求、そして余分に納めていた年貢分の返還要求に端を発する。騒動の指導者や農民は、何度も東京へ上って訴訟を行い、法廷闘争を繰り広げた。
日本の自由民権運動の萌芽としても注目される「ワッパ騒動」。本展では、庄内に伝わる古文書を中心に歴史的経緯を辿る。
イベント
◉ 11月30日(土) 14:00~15:00
学芸員によるギャラリートーク
※申込不要、直接会場へお越しください。
◉ 12月8日(日) 13:30~16:00
講演会① ワッパ騒動とは何か?
講師:山内 励氏(山形県地域史研究協議会 副会長)
升川繁敏氏(ワッパ騒動義民顕彰会 事務局長)
会場:鶴岡市立図書館2F 講座室
※申込要(電話0235-22-1199/E-mail:reserve@chido.jp等)、先着60名
◉ 12月22日(日)14:00~16:00
講演会② 松平親懐と菅実秀からみたワッパ騒動
講師:門松秀樹氏(東北公益文科大学 教授)
会場:致道博物館内 旧鶴岡警察署庁舎ホール
※申込要(電話0235-22-1199/E-mail:reserve@chido.jp等)、先着40名
担 当:担当 菅原義勝(学芸員) 副担当 相原久生(文化資源調査員)
問合せ先:〒997-0036 山形県鶴岡市家中新町10-18
Tal 0235-22-1199/ Fax 0235- 22-3531 E-mail infochido@chido.jp(博物館代表)
◇ダウンロード:「ワッパ騒動」自由民権運動の先駆けのチラシ