致道館の遺構
創建当時の面積の半分以下にあたる約7千平方メートルの敷地には、現在においても以下のものが残されています。
また、講堂の東側には、設老堂をはじめ現存しない校舎の主要な部分について、昭和58年の発備調査に基づき当時の建物の間取りを平面的に表示しています。
1 聖 廟 (せいびょう)
毎年2 月と8 月に、儒学の祖である孔子を祭る釈奠(せきてん)が行われた所です。
釈奠では聖廟に聖像が飾られました。聖像の筆者と年代はともに不詳ですが、聖人の風格が偲ばれる名筆とい
われています。
2 講 堂 (こうどう)
始業式などの時に生徒はここに集まりました。また藩主が参勤で留守の年には、2日 おきに役所として用いられ、藩役人が集まって藩政の打ち合わせや会議が行われました。
3 御入間 (おいりのま)
藩主がお成りの時にお入りになった所です。全4 部屋のうち、特に御居間(おいま)の天井と床下は、賊の侵入を防ぐようになっています。
4 表御門 (おもてごもん)
藩主がお成りの時に使われた門です。
5 西御門 (にしごもん)
教職員や藩役人が出入りした門です。
6 東御門 (ひがしごもん)
生徒が出入りした門です。